JMAS(JMA SYSTEMS Corporation) JMAS(JMA SYSTEMS Corporation)
2017年03月23日

事例から考察!スマートデバイスを活用した業務システム構築ノウハウ

IoTで生産現場における設備の稼動状況を遠隔監視

皆さん、こんにちは。
ジェーエムエーシステムズ(以下、JMAS)の千田です。

私は日々、様々なお客様からモバイルの活用やIoTの取り組みなどについてご相談をいただきますが、最近よく出てくるのが「製造業のサービス化」というキーワードです。

※イメージ画像です※イメージ画像です
実際、製造業においては、従来のような「モノを作って提供する」という考え方から、「モノに加え何かしらのサービス的要素を含めて提供する」という考え方にシフトする動きが出てきています。これに関しては、弊社のグループ企業である日本能率協会コンサルティング(以下、JMAC)も、製造業のサービス化を以下のように紹介しています。

『製造業が従来のように「モノを製造・提供して、それを消費した顧客から対価を得る」という考え方から「価値は顧客が経験したときに生まれるものであり、そのためにモノに加え何かしらのサービス的要素を含めて提供し、顧客と共に価値創りを行う」という考え方にシフトすること』
(参考:JMAC【「製造業のサービス化」で事業成長を目指す】

このような製造業のサービス化検討の動きにともない、弊社に具体的な話としてご相談が来たのが、ある機械メーカーにおける遠隔監視サービスの案件です。

JMASが実現したこのサービスは、メーカー様、ユーザー様それぞれに、メリットがあります。

そのメリットを踏まえつつ、この事例についてご紹介していきます。

外付けデバイスにより、既存の設備で遠隔監視を実現

弊社が実現した仕組みは、既存設備にシグナルタワーや光感知センサ、重量計、赤外線通信などのデバイスを外付けすることで、最新設備である必要は一切なく、データを収集いたします。

いつでもどこでも設備の稼動状況を見える化し、現場オペレーションの最適化や最適保全に繋げることができます。

これらのデバイスやカメラから収集したデータをクラウドサービス上に蓄積し、稼動中の機械に異常があった場合や不具合発生時に、手持ちのデバイスへ警告の通知が入ります。

原因調査に際しては、カメラの映像によって外部設備の状態を確認し、機械の温度変化や稼動状況はセンサによって検知することができるため、従来の調査よりも短時間で現状の把握が可能です。

また、蓄積されたデータからは利用実態に基づく改善提案や製品/サービス強化、生産性の評価などに無駄なく再利用することができます。

次ページ:IoTサービス導入効果 ~メーカー様のメリット~