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2019年01月09日

日本能率協会グループからのビジネスに役立つ情報を、若手広報担当がご紹介!

助け合いやコミュニケーションがチームへの満足度を高める要因に

こんにちは。日本能率協会グループ ジェーエムエーシステムズの遠藤です。

わたしのコラムでは、日本能率協会グループの各法人のWebサイトから、皆様のビジネスのお役に立てる情報をご紹介します。

今回ご紹介するのは、一般社団法人日本能率協会(以下、日本能率協会)の、“第9回「ビジネスパーソン1000人調査」【理想のチーム編】”です。

「ビジネスパーソン 1000人 調査」は日本能率協会が、2013年より全国のビジネスパーソン1000人に対し、職場や仕事に対する考えについて意識調査を行っているものです。この調査は、働く人びとに焦点を当て、その時々の旬の話題をデータで紹介するシリーズです。

今回は『「チームの雰囲気」が働く人の満足度やモチベーションにどう影響しているか』について調査しています。

チーム

現在の職場のチームの雰囲気、「満足」は半数強。50代では、過半数が満足せず

現在所属している職場のチームの雰囲気への満足度を聞いたところ、全体では、「とても満足している」(10.9%)、「やや満足している」(43.6%)、と満足している人が半数を超えました。

年代別でみると、20代、60代は約6割が満足している一方、50代では、満足している人が半数に達していません。

※本アンケートにおけるチームとは、所属するもっとも身近な部署の単位(課・グループ)を指します。

チーム図表1 あなたは現在所属しているチームの雰囲気に満足していますか。(単一回答)

■満足している理由は何か?

  • チームの雰囲気に満足している人(545人)にその理由について聞いたところ、「困ったときに互いに助け合うから」(39.6%)ともっとも多く、次いで「自分なりの創意工夫で仕事を進めることができるから」(27.2%)、「互いに情報を共有したり学びあったりしているから」(22.2%)が続きました。
  • 性別でみると、女性では、「困ったときに互いに助け合うから」が男性より7.1ポイント高い43.7%となり、4割以上の人が“助け合い”を満足の要因としています。男性では、「互いの貢献を認め合えているから」が19.4%と、女性よりも6.8ポイント高い結果となりました。
チーム図表2 満足している理由はなんですか。業績以外の理由でご回答ください。(複数回答)※上位10項目を抜粋

■満足していない理由は何か?

  • チームの雰囲気に満足していない人(455人)にその理由を聞いたところ、「フェアな評価がなされていないから」(24.0%)がもっとも多く、次いで「困ったときに互いに助け合うことがないから」(21.8%)、「互いに本音を話せないから」(21.3%)が続きました。
  • 性別でみると、女性では、「互いに本音を話さないから」が22.9%と第2位につけています。また、女性では、「チームリーダーが独断で物事を決めるから」が男性より6.2ポイント高い17.6%、男性では、「チームのビジョンや目標が共有されていないから」女性より4.0ポイント高い18.8%となっています。
チーム図表3 満足していない理由はなんですか。業績以外の理由でご回答ください。(複数回答)※上位10項目を抜粋

魅力を感じるチームは「困ったときに助け合える」「メンバー同士の仲が良い」「コミュニケーションが活発」

どのようなチームに魅力を感じるか聞いたところ、「困ったときに助け合えるチーム」(47.0%)がもっとも多く、次いで「メンバー同士が仲の良いチーム」(29.5%)、「コミュニケーションが活発なチーム」(28.2%)が続きました。

良好な人間関係がチームへの満足度の重要な要素となっているようです。

図表4 あなたは、どのようなチームに魅力を感じますか。(複数回答・3つまで)

チームに満足している人はリーダーの雰囲気づくりを高く評価する一方、満足していない人はリーダーへの評価が低い傾向に

職場のチームリーダーが、チームの雰囲気を良くすることができているか聞いたところ、全体では、「できている」(「よくできている」と「ややできている」の計)は38.9%、「どちらでもない」は33.4%、「できていない」(「あまりできていない」と「まったくできていない」の計)は27.7%となりました。

現在のチームに満足している人(満足群)と満足していない人(不満群)で比較してみると、リーダーのチームマネジメント力が問われる結果となりました。

チーム図表5 あなたの職場のチームリーダーは、チームの雰囲気を良くすることができていると思いますか。(単一回答)

上司から言われて嫌だと思う一言、1位「使えないな」、2位「そんなこともできないのか?」、3位「余計なことをするな」。
一方、やる気が出る一言は、1位「ありがとう」、2位「よくやった」、3位「頑張ってるね」。感謝とねぎらいの声かけがモチベーションアップに

■モチベーションを下げる嫌な一言
上司から言われて嫌だと思う一言を聞いたところ、全体では「使えないな」(33.8%)がもっとも多く、次いで第2位:「そんなこともできないのか?」(32.6%)、第3位:「余計なことをするな」(23.4%)でした。

チーム図表6 あなたが、上司から言われて嫌だと思う一言は何ですか。(複数回答・3つまで)※上位7項目のみ抜粋

■モチベーションを上げる一言

  • 上司から言われてやる気がでる一言を聞いたところ、全体では、「ありがとう」(35.1%)がもっとも多く、次いで第2位:「よくやった」(23.9%)、第3位「頑張ってるね」(19.8%)でした。
  • 性別でみると、各上位3項目の言葉を選択した人は、いずれも女性の方が多く、特に「ありがとう」では15.9ポイント、「頑張ってるね」は13.2ポイント男性より高い結果が見られました。やってあたり前と思われるのではなく、その過程を見てもらいたいという意識の表れと推察されます。
チーム図表7 あなたが、上司から言われてやる気がでる一言は何ですか。(複数回答・3つまで)※上位7項目のみ抜粋

これらの結果を受けて日本能率協会 KAIKA研究所 近田高志 氏は、以下のようにコメントしています。

今回の結果からは、ビジネスパーソンの多くが「互いに助け合う」チームが魅力的であると捉えていることが分かりました。これからのチームリーダーには、部下が互いに助け合い、コミュニケーションを活発にできるよう働きかけるというリーダーシップのスタイルが求められていると言えるでしょう。
また、変化が当たり前になっている昨今、多様な価値観、能力を活かして、新しい価値を生み出していくためにも、リーダーの皆さんは、メンバーの気持ちやモチベーションにさらに注意を払うことが必要でしょう。
一方で、チームが「仲良しクラブ」になれば良いということもありません。ビジネスの領域では「競争」が欠かせません。チームのビジョンや目標を常に発信し、メンバーの役割を明確にし、フィードバックすることも、チームリーダーの重要な役割であることに変わりはありません。

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第9回「ビジネスパーソン1000人調査」【理想のチーム編】