皆さん、こんにちは。
ジェーエムエーシステムズの妹尾です。

2021年12月8日(水)~2022年2月19日(土)にかけて、JMASで年に一度の恒例イベントである「JMASON(ジェーマソン)」が開催され、私も参加しました!

JMASONとは、JMASとハッカソンをかけ合わせた造語です。
実働24時間の社内アイデアソン&ハッカソンをリモートで実施しました。

私は2021年4月に第二新卒としてJMASに入社し、現在入社1年目です。
JMASONへは初参加となります!

JMASONとは一体どんなイベントなのか?
私が体験したJMASONの様子をレポートしたいと思います!
これからJMASへの応募を考える方々にとって、少しでも参考になれば幸いです。

JMASONとは?

JMASONは、部署の垣根を超えたメンバーがチームを組み、チームで協力しながら先進的な技術を使って、自由な発想を短期間で具現化することを目的としたイベントです。「モノづくりを楽しめる環境を創ろう」という想いから2013年よりスタートしました。

本年度は、新型コロナウイルスの情勢を鑑みて、以下の開催形式で実施しました。

【例年までのJMASONとの違い】

  • アイデアソン、ハッカソンともに、リモート中心で実施。
  • ガジェットは使用せずにWebサービスを開発。
  • 開発作業期間2カ月程度の中で、使える時間は24時間まで。
    各自、時間の使い方も検討する。
  • 発表会では各チーム25分(発表20分+質疑応答5分)を持ち時間とする。

【開発テーマ】
『HR(ヒューマンリソース)テックfor 社員』

  • テーマの意図:
  • 経営層、人事向けのHRテックサービスは数多く存在するが、従業員が相互にコミュニケーションを取り、情報を得られるサービスはあまり存在しない。社員がより働きやすくなるようなサービスをJMASONで生み出してほしい。

  • サービスの利用者:
  • 社員

  • サービスによって実現すること:
  • コミュニケーションや情報共有を活発にし、社員のエンゲージメントを高める。

実働24時間のサービス開発戦がスタート

ここからは、私のチームがどうやって開発を進めたのかを紹介したいと思います。

チーム構成は、入社1~4年目までの若手メンバーが5人、ベテランエンジニアが2人の合計7人チームです。ベテランエンジニアの手厚いサポートを受けつつ、若手メンバーも主体的に開発を進めました。

私たちのチームではまず、開発テーマに沿って、どんなサービスを作りたいかを話し合いました。その中で、以下の悩みが浮き彫りになりました。

  • コミュニケーションやチームビルディングに『雑談は重要』というけれど、雑談って意外と難しい
  • ただでさえ難しいのに、『リモート』だとさらに難しい

上記の悩みを解決すべく、私たちのチームでは、社員同士が身構えず、肩ひじ張らず、気楽に話せる雑談ツールを開発しました!

このツールは、利用者がマイクの音声入力を使ってつぶやくことで、そのつぶやきがブラウザ上に雲となって現れます。

JMASON

つぶやきの雲は時間経過とともに画面上部へ、ぷかぷか浮かんで消えていきます。

JMASON

さらに、自分のつぶやきに関連するつぶやきが現れると、つぶやきの雲が反応して近くに集まります。

JMASON

この雑談ツールには、以下の特徴があります。

  • アカウント不要で個人が特定されない
  • 時間が経つと自動的に雲が消えて履歴が残らない
  • 雲がぷかぷか浮かぶUIで利用者の心がちょっと和む

これにより、利用者同士が気軽に話せるコミュニケーションの場を創出します。

JMASON

気楽に話せる雑談ツール

このツールは、以下のテクノロジーを使って実現しました。

  • リアルタイムチャット通信
  • WebSocket API、Amazon API Gateway、AWS Lambdaを使用してサーバーレスのリアルタイムチャットアプリケーションを構築。

  • 音声の文字起こし
  • Web Speech APIを使ってブラウザで音声認識。

  • 文章解析
  • Amazon Comprehendでテキストから単語・キーワードを抽出。

  • キーワードの紐づけ
  • 抽出したキーワードをもとに、関連するテキストを紐づけ。

  • 雲の演出
  • JavaScriptの実装を工夫し、雲の自然な動きを表現。

全体的なシステム構成は、以下の通りです。

JMASON

システム構成図

今回、私はチームリーダーとしてプロジェクトマネジメントをしながら、サービスの設計や開発にも携わりました。チームリーダーは初めての挑戦でした。

チームのメンバーがほぼ初対面だったことと、完全リモートでの実施だったこともあり、はじめはプロジェクトの進め方に非常に苦労しました。

そこで、チーム全体の認識合わせをするために、システム構成図を作成しました。同じチームの先輩にレビューしてもらい、内容の改善を重ね、完成したシステム構成図をメンバーに共有しました。その結果、チーム全体の認識合わせと、以降の役割分担に有効活用することができました。

いよいよ、審査発表!完成度の高さが評価のポイントに

今回のJMASONは、大阪支社チームやグループ会社である株式会社アツラエのメンバーも含む6チームが参加しました。『HRテックfor 社員』をテーマに、短期間で開発したサービスを各々のスタイルで発表しました。

私たちのチームでは発表の際に、開発したツールのデモサイトのURLを参加者の皆さんに配布し、その場でツールを体験してもらいました。体験した方から、「発想が面白い」「是非とも利用したい」「技術的なトライをしていて素晴らしい」といった声が挙がり、後日、上司からも「JMASON発表会良かったよ」と褒めていただけたので、とても嬉しかったです。

私たちのチームの結果は、完成度の高さや発想のユニークさを評価いただき、3位入賞となりました。「作りたいものを作る」「普段とは違うサービスに挑戦する」といったことをチームの目的としていたため、3位は素直に嬉しい結果でした。

また、24時間という制限がある中で開発を実施し、成果物をきちんと皆さんに披露できたので、達成感を得られました!

モノづくりを楽しみながら、今までにないチャレンジができる

今回、JMASONに参加して一番良かったと思うのは、リーダー経験ができたことです。

社内イベントなので、もし失敗したとしても大きな迷惑をかけることはありませんし、安心して挑戦できました。モチベーションが高い自主参加のメンバーで構成されたチームのため、全員で協力して最後までやり遂げることができました。

JMASONを通して、私にとってまだまだ先の段階にあるプロジェクトマネジメントを模擬的に経験できたのは良かったと思います。今回のリーダー経験を経て、プロジェクトマネジメントへの関心も高まりました。

JMASONは、普段の業務では経験できない役割やプログラミング言語に触れる場として最適です。先端技術に触れながら、自分の実力以上の難題にチャレンジできるのがJMASONの最大の魅力だと思います!

色々なことに自ら挑戦し、成長していきたい人にぜひ体験してみてほしいです。

▼Profile
SI事業本部 SI事業第2部 妹尾 圭祐
2021年4月に第二新卒としてJMASに入社。現在、身の回りの各種手続きを手間なく実現するためのスマホ向けサービスの開発プロジェクトに参加。スマホアプリの設計、開発、テストまで、一連の業務に携わっている。さらに技術力を磨くため、AWSの資格取得に向けて勉強中。
◆  ◆  ◆

こちらの記事を読んで、JMASにご興味をお持ちいただいた方は、ぜひ採用情報をご覧ください。エントリーをお待ちしております。

採用情報を見る