販売、物流、会計情報をシームレスに連携し、統合管理で見える化を実現！！

ERP導入目的と経緯

株式会社キャラバンでは約10年に渡り基幹システムとしてホストシステムを運用してきたが、経営環境が大きく変化した現在において、現行システムでの運用に限界を感じていた。 さらに、システムのサポート切れも迫っていて、早急なシステム刷新が必要であった。

基幹システムの刷新にあたり、株式会社キャラバン 取締役管理部長 岡部 氏は①情報の一元管理と②短期間で安全・確実なシステム移行をポイントに挙げた。

現行システムでは、販売、物流、会計といったデータが連携されていなかった。そのため、手作業での集計を必要とし、情報の取得に時間を要した。 短期間で情報の一元管理を実現するために、複数のERPパッケージの中から、ファッション・アパレル業界に特化した「Infor M3 Fashion ERP」導入の検討を開始した。

M3選定のポイント

管理部長 毛利井 氏は、「情報活用、見える化」、「安全確実なシステム移行」の実現に向け、複数のERPパッケージの中から 「Infor M3 Fashion ERP」を選定した理由について、以下の２点を挙げた。

①アパレル卸業界に適合した業務プロセス・商品管理

「情報活用、見える化」の為に、各サプライチェーン業務が適切に連携し、正しく情報が集計管理されている必要がある。Infor M3は、アパレル卸業の多様な業務プロセスに適合する統合サプライチェーン機能を有し、またサイズ・カラーといったSKU商品管理を代表とした細かな商品管理、データ管理機能も有していた。

②システムの柔軟性、拡張性

短期間でシステム移行を行うた為にはアドオン開発を極小化する必要がある。ただし、将来的な拡張性も考慮しなくてはならず、柔軟に変更・追加が行える要素も重要だ。「Infor M3 Fashion ERP」のファッション特化の標準機能を活用することでアドオン開発を減らすことができた。さらに「Infor M3 Fashion ERP」はデータベース構造が公開されており、また豊富なAPIの活用により、システムの柔軟性・拡張性を担保できた。

導入効果・今後の展開

【導入効果】

８カ月という短期間でシステムのリプレイスを実現した。専任のシステム担当者を置かない状況下であっても、大きなトラブルもなく運用をしている。また、販売、物流、会計データがシームレスに連携し、情報の一元管理も実現できた。業務で必要な情報をリアルタイムで簡単に把握でき、分析が可能となった。「各担当者はもちろん、企業としての意思決定のスピードが格段に上がった」と毛利井 氏は語る。

【今後の展開】

業務プロセスの連携、情報の一元管理を実現した今、岡部 氏は さらなる展開として、サプライチェーンの効率化を挙げる。

【サプライチェーン効率化を図るために必要な仕組み】

①「集約された情報をより有効に分析できる」仕組み

②「分析した情報を適切に業務プロセスに反映できる」仕組み

「高度な情報活用とそれを実践できる業務プロセスの実現により、 サプライチェーンの効率化を図れるだろう。たとえば、 豊富なAPI、データベースの構造が公開されている 「Infor M3 Fashion ERP」なら、我々の試みを強くサポートして くれると考える。登山ブームで盛り上がるアウトドア市場に魅力 ある商品をジャストのタイミングで提供し続けていきたい。」 と岡部 氏は語った。