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2021年10月18日

AWSデータ分析資格 合格への道

皆さん、こんにちは。
JMASの金子です。

先日、AWSのデータ分析資格にプロジェクトメンバーがみごと合格しました!今回は資格取得にいたる体験記をご紹介します。

◆ ◆ ◆

皆さん、こんにちは。
JMASの橘です。

JMASではお客様のデジタルトランスフォーメーション(DX)を、クラウドの最新技術を活用し、多くのお客様へサポートしております。私はクラウドサービスの中でもAWSを活用する機会が多くあります。そのため、AWSにおけるデータ分析基盤構築の知識を高め、より良いサポートを実現するため、AWSのデータ分析資格「AWS Certified Data Analytics – Specialty」の取得をめざすことにしました。

結果、無事合格できたのですが、情報が少なく勉強が大変だったので、同じ資格を目指す方や本資格に限らずAWS資格合格を目指す方へ、少しでも参考になればと合格体験記を共有したいと思います!!

【INDEX】

AWSのデータ分析資格です。
AWSのサービスを使った、データからのインサイトを提供する分析ソリューションの設計、構築、保護、および保守する方法について、総合的な理解が求められる試験です。以前は AWS Certified Big Data – Specialtyとして実施されていました。

AWSやデータ分析に関する私のスキル情報は以下の通りです。

  • クラウドサービス(主にAWS,Azure)を用いたWebアプリケーション開発:4年
  • AI関連案件:2年
  • 取得資格:G検定(2019)、AWS Certified Machine Learning- Specialty(2020)
  • データ分析案件:1年未満

クラウドサービス(AWS)やAIについて理解してきてはいましたが、データ分析基盤については基礎レベルの知識でした。

受験計画を考える上で重要なスケジュールですが、私は以下のように進んでいきました。

  1. 2021年3月
  2. ‐AWSのE-ラーニングで勉強
    ‐受験(1回目)⇒不合格(689点)

    歯が立たず。理解して答えていたというよりは消去法がうまく当たりこの点数になっていた感じです。

  3. 2021年4月~2021年7月
  4. ‐実案件を通して勉強

    資格勉強はなかなかできませんでしたが、案件でいくつかサービスに触れることができたのでその際に少し深堀していきました。

  5. 2021年8月
  6. ‐模試受験(50%)

    想像以上にわからず、再度時間を取って勉強しようと決める。

    ‐勉強方法の見直し

    1回目の受験、模試の結果から頻出サービスを見極め、理解を深めるためBlack Beltを読んで強化していきました。

    ‐受験(2回目)⇒合格(773点)

  1. ETL構築サービスの組み合わせを正しくとらえる
  2. 「E」「T」「L」それぞれ何のサービスがあり、どのサービスと連携できるかの理解が重要です。(ほぼすべてその組み合わせを考える問題)

    特によく出るサービスとポイントをいくつかご紹介します。

    ■特によく出るサービスとポイント

    サービス ポイント
    Amazon Athena

    使い方(カタログ)、暗号化されている場合のリージョン縛りなど

    Amazon EMR/AWS Glue

    違いの理解

    Amazon Kinesis
    (Kinesis Video Streams を除く)

    Kinesis Data Streams/Kinesis Data Firehose/Kinesis Data Analyticsの違い、連携可能サービスの理解

    Amazon Redshift

    仕組みの理解

    S3

    ライフサイクルの考え方

  3. リアルタイム/ニアリアルタイム/バッチによる利用サービスの違いを理解する
  4. ・スピードレイヤー/バッチレイヤー/サービスレイヤーとは。
    ・レイヤーごとに適切なサービスは何か。

  5. AWS E-ラーニングで学べる範囲より、試験問題のほうがより深い知識を求められる
  6. 1回目の受験はE-ラーニングだけで挑戦したが知らない用語や仕組みが多くありました。AWS資料(Black Belt)を読むと深まります。また、実践はできませんでしたが、Amazon Web Services ブログを見て実践的理解を広めるのも効果的に思います。

    引用:Amazon Web Services ブログ Category: Analytics
  1. 問題文を英語で確認することもおススメ

  2. 本試験に限ったことではないですが、問題文に同じ文言が2回出てくる、英単語として理解していた用語が日本語訳されている、など問題文がわかりにくいときがありました。
    試験画面に問題文の表示を英語にする機能があるので、理解しにくいときは、適宜英語で確認してみることをおススメします。

  3. 180分で65問の時間配分を間違えないように

  4. 文章から構成理解して回答するため、理解に時間がかかるものはSkipしましょう。あとで解くフラグを付けられるので、迷った場合もとりあえず回答してフラグをたて、次の問題へ。

■推奨書籍
「AWSではじめるデータレイク: クラウドによる統合型データリポジトリ構築入門」
出版社:テッキーメディア
上原 誠、志村 誠、下佐粉 昭、関山 宜孝 (著)
データレイクの基本からAWSサービスのかかわりまで基礎を学べます。

■推奨サイト

  1. AWS E-ラーニング

  2. AWS公式のE-ラーニングです。

    ①基礎:Data Analytics Fundamentals (Japanese)

    ②テスト向け:Exam Readiness: AWS Certified Data Analytics – Specialty
    英語のみ。Chromeの翻訳機能で読んでいたが最終テスト部分には使えなかったので最終テストは受けられませんでした。。。

    ③ハンズオン系:合格者の体験記で推奨されていましたが、今回やっていません。やったほうがより知識が深まると思います。

    ④プリセールスエンジニア向け AWS Partner:Data Analytics on AWS (Technical) (Japanese)
    後半はパートナー向けの内容で範囲外です。ラーニング認定テストに含まれているので認定テスト合格したかったら理解する必要ありです。

  3. AWS Well-Architected

  4. ワークロードを設計および実行するための主要な概念、設計原則、アーキテクチャのベストプラクティスについて説明しています。
    基本原則の理解と本試験とマッチする分析レンズの箇所は目を通しておくことをお勧めします。

    ①AWS Well-Architected フレームワークドキュメント
    https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/wellarchitected/latest/framework/welcome.html
    ②分析レンズ
    https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/wellarchitected/latest/analytics-lens/welcome.html?did=wp_card&trk=wp_card

  5. AWS資料(Black Belt)

  6. 試験では、E-ラーニングで足りない少し深いところが出てくるので、Black Belt資料を読んで理解しておくといいです(パフォーマンス改善、仕組みとか)。試験対策本がない中、掘り下げるためにBlack Beltで最終詰め込み大きかったです。
    範囲になる対象サービスは51あるのですべて把握するのは時間かかりますが、模試で出てくる、よく使われるとこを優先的に抑えるくらいでいいと思います。

合格点ギリギリですが無事合格することができました。
初めて受けたAWS試験がMachine Learningで、AI基礎に関する問題が多くAWSサービスへの知識は基本程度で合格できたのですが、Data Analyticsは各サービスへの理解が深くないと回答できない問題が多く、AWSによるデータ分析経験が浅い私には難易度が高く感じました。
Specialist(専門)レベルから挑戦していたので、基礎・アソシエイト・プロフェッショナルと勉強してきた方であれば難易度はそこまで高くないかもしれないですね。各サービスのメリデメ、使用パターンを理解しつつ、設問の条件に合わせて選んでいくのと、選択肢なので消去法も使っていくことで正解率は上がると思います。


資格獲得に向けて各サービス理解を深めることはできたのですが、業務で触ったことないサービスもありました。今後は実践を通して知識を深め、活用していきたいと思います。

AWSのデータ分析資格の取得をめざす方の参考になれば幸いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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