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2018年01月10日

製造/物流現場の課題を解決する秘密道具!現場IoT7つ道具

品質管理記録を無駄なく活用【7. 品質分析】

皆さん、こんにちは。
ジェーエムエーシステムズ(以下、JMAS)の袖嶋です。

■前回コラムの内容

前回のコラムでは「現場IoT7つ道具」の「A:稼動(Availability)」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

旧型設備で現場IoT化を促進!【6. 稼動分析】

「設備の入れ換えにコストがかかるから、今ある設備で何とかしたい」という方も多いのではないでしょうか。そのような時に「A:稼動(Availability)」を活用することで、「今の設備のまま、取得した膨大なデータを活用できるようにしたい」「稼動状況を把握したいが、新しい設備への買い換えにコストをかけるのは難しい」といった課題を解決することができます。

もし、この内容についてご質問やご不明点、ご相談などがございましたら、是非一度お問合せください。

さて、前回に続いて本コラムでは「現場IoT7つ道具」最後の道具、「Q:品質(Quality)」をご紹介していきます。

ここが難点!お客様のお悩みポイント

品質管理をする際、下図のような課題・ニーズはございませんか?

特に、

  • 品質管理記録をもっと効率的に取れるようにしたい
  • 品質基準をきちんとクリアしているかの記録を簡単に取れるようにしたい

そんなお悩みも「現場IoT7つ道具」の「Q:品質(Quality)」なら、課題解決へと導くことができます!

JMAS現場IoT第7の秘密道具
「Q:品質(Quality)」はこんなことができる!

「Q:品質(Quality)」は、「スマート品質記録」で以下のような品質向上活動をサポートします。

  1. 品質管理の記録作業効率化
  2. 異常値モニタリングと不良発生予知
  3. デジタル限度見本で品質基準を明示
  4. 検査項目の見落とし防止
  5. 検査結果の即時フィードバック

事例紹介:上下水道処理施設の定期点検

上下水道処理施設における定期点検の際に、「Q:品質(Quality)」を活用した具体的な事例をご紹介します。

○見取り図上に、点検箇所と点検者自身の位置を図示

  • 目的の点検箇所や設備に近づくにつれ、点検箇所の位置や情報が視覚的に強調されます。広い点検エリアや、点検箇所を探しにくい現場での作業を効率化します。
  • 見取り図による図示は、ヒヤリハットの報告や危険場所の通知、要員の所在位置や稼動状況の把握などにも転用できます。

○点検場所・設備・部位に即した表示と点検実施

  • 点検のその場で入力し、事務所に戻って再入力する手間はありません。また、個人の感覚に頼った点検を排除し、設備保全の信頼性を高めます。
  • 点検箇所に近づかないと点検項目は表示されず、虚偽報告を防止します。
  • 状態のカメラ撮影や前回画像との比較、マニュアル表示なども効果的です。

○点検結果はすべてデータとして蓄積、再利用

  • 点検結果はすべてデータ化されます。交換部品のライフサイクルタイム管理や点検サイクル自体の最適化など、蓄積データが迅速な判断を支援します。

おわりに

「Q:品質(Quality)」は、品質管理をする際、ただ記録を取るだけでなく、蓄積したデータを最大限に活用することで、品質基準の見直しや検査項目の見直しにも役立てることができます。

今回のコラムで「現場IoT7つ道具」のご紹介は以上となりますが、いかがでしたでしょうか?
製造/流通現場において、様々な観点からIoT化を促進することが可能です。
ご紹介した7つの道具が、少しでも皆さまの現場IoT促進のご参考になれば幸いです。

今回ご紹介した「Q:品質(Quality)」「現場IoT7つ道具」についてご質問やご不明点、ご相談などがございましたら、是非一度お問合せください。

※「IoT7つ道具」は株式会社日本能率協会コンサルティングの登録商標です。

IoT道具7つ道具