皆さん、こんにちは。
ジェーエムエーシステムズ 技術統括部 部長の箱田です。

技術統括部は開発技術やPJTマネジメントを全社横断で支援するために、2020年に新設した部門です。各部門の技術活動を全社で共有や連携をして、全社最適の技術活用を定着させる活動をしています。また、IT業界への就職・転職志望者が急増している昨今、当社でも文理問わず積極的に採用を行っているためシステム開発基礎教育の重要性が高まっており、2022年度から技術教育もスコープに加えました。

今回のブログでは、技術統括部が行っている技術教育についてご紹介します。IT未経験の社員が即戦力エンジニアへと成長していく過程を少しでもお届けできれば嬉しいです。

▼Profile
取締役 兼 技術統括部 部長
エンジニア時代は、サーバインフラの構築から保守運用と幅広い業務を担当。2013年にAWSパートナー認定を取得するためのプロジェクトを牽引し、ホストコンピュータからPCサーバへのオープン化推進や、サーバ運用管理を経て、クラウド化へのシフトを推進。現在はデータ分析系をはじめとする顧客のDX推進においてAWSの国内有数のパートナーとして人財育成にも力を入れ活動している。

新卒や第二新卒の社員へAWS教育を重視している理由

JMASではAWSを全ての社員の“必須科目”としています。特に新卒や第二新卒の若い社員はこれからのお客様のニーズ(早く、柔軟な対応)を満たすエンジニアになるために、プログラマースキルとAWS構築スキルの両方を習得しておくことがとても大切だと考えています。
もちろん、AWS以外のクラウドも活用する場面は多いですが、クラウドのスタンダードともいえるAWSを習得しておくことでAzureやGCP(Google Cloud Platform)習得のハードルは一気に下がります。

また、AWSではAIや機械学習、IoT、ブロックチェーンなどたくさんの先端サービスが提供されており、これらを習得する上でもAWSを習熟していれば実際の先端サービスを使って手軽に検証できるため、技術者としての幅を広げることが容易になります。

IT未経験入社の社員への技術教育

まず、IT未経験で入社された社員は約1年間、技術統括部でシステムの基礎を習得します。
この期間で即戦力のプログラマーかつ即戦力AWSエンジニアに育成し、フルスタックエンジニアへの下地を作り上げることを目標にしています。

基本的な知識の習得に加えて開発OJTで実践を繰り返し、現場で即戦力のプログラマーとして活躍できるように育成します。開発OJTは実際のシステム開発プロジェクトを開発部門から請け負って、しっかりしたOJT体制の下で開発スキルや品質管理を徹底的に実践します。

また、この期間にAWS認定資格(ソリューションアーキテクトアソシエイト)の取得を目標とし、AWSアカウントを全員に提供して自由にAWSに触れ、環境構築を実践します。
さらに、入社後の最初の1年間を同期やOJT担当と共に学び、プロジェクトに従事することで、部門配属後も部門やプロジェクトを越えた繋がりを作ることも大きな目的の一つです。

AWSパートナーの背景とは

JMASでの最近のお客様の傾向として、これまで主流だった“作業を効率化するIT化”だけではなく、“ITによる顧客体験向上”や“ITによる付加価値の発見”などを求める声が増加しています。
これらの多くが重視されるのは、“素早く導入し、利用者のフィードバックを元に育てていくこと”や“結果が出なければ直ぐに破棄すること”であり、ある意味、やってみてなければ効果が分からないという特徴を持っています。

このようなデジタルトランスフォーメーション(DX)では、すぐに利用出来て使い捨て可能であり、AIなどの先端サービスが充実している“クラウド”の活用が前提になるケースが大半です。

JMASは2013年にAWSのパートナー認定を取得して以来、現在まで多くのお客様のAWS活用を促進しており、数多くの実績を積み重ねていますが、今後ますますAWSをはじめとするクラウドの活用は加速し、あらゆる業界、ジャンルのシステム開発においてクラウドが活用されていくと考えています。そのため、AWSの資格取得支援やAWSを用いたハッカソン(JMASON)の開催などを通して、AWSスキルを全技術者に浸透させています。

▲2021年12月、JMASはAWS認定資格取得数の合計が100を超える企業に認定されました

具体的な勉強方法

【AWS認定資格の取得支援】
JMASではAWS認定資格取得に対し、受験料の全額負担に加えて、取得する資格の難易度に応じて報奨金を支給しています。

AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト取得までの学習は非常にシンプルです。主にAWSから提供されている学習動画や参考書による自己学習が最も効率的であり、多くの方が取得しています。

【研修期間中は全員にAWSアカウントを提供】
研修期間中は全員にAWSアカウントを提供しますので、学んだことを即座に実践することが可能です。 これらの学習で得た知識を定着させて実際に使えるスキルに育てることができます。

また、先輩社員からのQAや技術支援なども気軽に受けられます。

【実際にお客様に提供する】
ほんの数クリックでAWSの環境構築が可能であり、単にアプリケーションを稼働させるだけであれば大した知識やトレーニングを積まなくても容易に設定が可能です。しかし、お客様へ提供する場合に大切なのは、“安全で快適で障害が発生してもサービスが停止しないシステム”を提供することです。そのためにはAWSの特徴を正しく理解したうえで、お客様の“非機能要件”(安全性やアクセス数、通信量、災害対策など)を実装する必要があります。

こういったより専門的な教育は主に実際のプロジェクトでのOJTで実施しますが、JMASではAWSアーキテクトを選任し、全てのAWS環境に対し『Well-Architected レビュー』を実施しています。これらの機会を通じてAWSを実際に顧客へ提供できるエンジニアへ成長していただきます。

2022年4月に入社した新人3名に研修内容や働き方についてお話を伺っていますので、まだ読んでいない方は、ぜひ以下のインタビュー記事もご覧ください。
今西さんの記事(こちらです
長谷川さんの記事(こちらです
山田さんの記事(こちらです

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JMASでは、社員が即戦力エンジニアとして活躍できるように一人一人を応援しています。興味がある方は、ぜひ採用情報をご覧ください。ご応募お待ちしております。

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