JMAS(JMA SYSTEMS Corporation) JMAS(JMA SYSTEMS Corporation)
2016年11月21日

事例から考察!スマートデバイスを活用した業務システム構築ノウハウ

「事例に見る、現場IoTシステムの作り方」をテーマに講演

IoT × 製造業 事例1:フォークリフトの導線分析(鋳造工場、食品加工工場など)

〇課題
・フォークリフトの維持費が高く、運用台数を減らせないか管理者側が検討している。→その反面、現場側としては追加導入してほしいという声が挙がっている。
・フォークリフト増減の判断材料として、当初設計した運行経路や従業員の仕事量、工場レイアウトを見直す余地がないか確認したが、正確なデータを取ることができない。

〇取り組み内容
Beacon端末を敷地内の各所に設置し、各フォークリフトに受信端末(iPod touch)を搭載。リフトに乗った人・物・荷役機器が動き回ると、所在を自動検知する仕組みとなっています。
Beaconの活用により、移動経路や所在、稼働率などのデータを収集することが可能となり、課題でも挙げられていた、具体的なデータの収集をすることに成功しました。

〇得られた効果
お客様の工場では、理論上最大で3分の1まで、直近の現実策としては5分の4までフォークリフトの台数を減らせるということが試算できました。今後は、台数を減らして試運転&再計測と、削減で生じた不便さの解消とを繰り返すことで、最適な運用に近づけていくことができると考えます。 また、今回のシステムの導入で、ただ目先の結果データだけには終わらず、改善サイクルを確立できたという非常に大きな成果を得ることができました。

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