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2021年10月28日

Amazon QuickSightでBIを始めよう 第1回<基礎編>

皆さん、こんにちは。JMASの飯塚です。

近頃、BIツールに興味があるお客様が増えていると感じています。本記事を閲覧いただいている方も、BIというものに興味があるのではないでしょうか。
AWSが提供するBIツール「Amazon QuickSight」は、私も構築の経験が多く、非常に便利なクラウドサービスであると感じています。「Amazon QuickSightでBIを始めよう」と銘打った本連載では、Amazon QuickSightの基礎から応用的な使い方まで、各回で様々な視点からご紹介していこうと思います。

第1回の今回は基礎編として、「BIツールとは何か」から、「Amazon QuickSightの特徴」までをご紹介しようと思います。

【INDEX】

BIツールとは?

“BI”というのは“Business Intelligence”の頭文字で、簡潔に言うと「ビジネスの意思決定にかかわる情報」のことです。つまり「BIツール」とは、企業に蓄積された膨大なデータから必要なものを引き出し、必要に応じて可視化し、ビジネスの意思決定に役立てるためのツールです。


具体的には製品売上の推移を折れ線グラフで見たり、顧客層の比率を円グラフで見たりなどのイメージですね。今までは専門の技術を持つ人が行ってきましたが、BIツールを利用することで、誰でも「分析・活用」ができるようになります!

エクセルでも分析できるけどBIツールとどう違う?

このような分析をエクセルで行っているという企業も多いと思いますが、エクセルだと以下のような問題が生じます。

  1. 元となったデータが不明 or 分析によって異なる
  2. 分析をしたエクセルの管理が大変
  3. 形式の異なるデータをまたいだ分析が難しい

これらの問題に対しても。BIツールを利用すればすっきり解決できます!

  1. 元となったデータが不明 or 分析によって異なる
  2. ⇒元データはBIツールで全て管理される

  3. 分析をしたエクセルの管理が大変
  4. ⇒分析をした結果はBIツールに集約される
    ⇒権限管理により参照可能な利用者のコントロールが可能になる

  5. 形式の異なるデータをまたいだ分析が難しい
  6. ⇒複数種類のデータを簡単に扱うことが可能(ただし、BIツールの対応している範囲)

    Amazon QuickSightの特徴

    世の中にBIツールは多数ありますが、Amazon QuickSightでよく紹介される特徴について、いくつかご紹介します。

    1. 少ないコストから始められる
    2. 将来予測や異常検出の仕組みを実現できる
    3. ユーザーの管理がしやすい
    4. AWS内のデータ統合が簡単
    5. アップデート・メンテナンスが不要

    各項目を簡単にご紹介していきます。

    1. 少ないコストから始められる
    2. 詳細な課金のお話については、別の回でご説明したいと思いますが、例えば
      以下のシナリオの場合は、このような料金になります。
      ・ユーザー 1人
      ・Standard Editionを利用
      ユーザー一人当たり 12ドル/月 なので、1ドル120円換算で約1,440円/月、年間では17,280円ですね。
      試してみたいけど大規模な契約をいきなり結ぶのはちょっと…と考えている方は、小規模から開始できるので非常に魅力的です!
      ※利用者が増える場合はEnterprise Editionも用意されています

      料金プランはこちら↓
      https://aws.amazon.com/jp/quicksight/pricing/

      一般のBIツールですと、小規模向けプランでも1ユーザーあたり年間10万円ほどかかるものもあるので、Amazon QuickSightはコスト面からも始めやすいと思います。

    3. 将来予測や異常検出の仕組みを実現できる
    4. Amazon QuickSightでは、機械学習を使った将来の予測や異常値の検出が機能に
      含まれており、条件を満たすデータさえ用意できれば、ボタン一つで簡単に実現可能です。

      これも後々の回でご紹介しようと思います。

    5. ユーザーの管理がしやすい
    6. ユーザーは管理画面から簡単に追加・削除が可能です。
      また、権限の管理も同様にでき、どのダッシュボードを見せていいか、なども画面からわかりやすくコントロールできます。
      社内ですでにActive Directoryを使用している場合は、そちらと統合して管理することも可能です。

    7. AWS内のデータ統合が簡単
    8. Amazon QuickSightはAWSのサービスなので、AWS内の各種データとの統合は簡単に
      実現できるようになっています。
      例)S3, RDS, Athenaなど
      対応しているデータソースに関しては、下記の記事に詳細が記載されています。
      https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/quicksight/latest/user/supported-data-sources.html

    9. アップデート・メンテナンスが不要
    10. 過去にオンプレでBIツールを利用していた、もしくは利用を検討したことがある方であれば、
      こちらは非常に魅力的ではないでしょうか。
      Amazon QuickSightは完全マネージドで、サーバの管理からアプリケーションの更新まで、すべてAWS側で担ってくれます。利用者がそれを管理する必要は一切ありません。

      また、利用者が増大した場合でも、パフォーマンスが落ちることはほとんどありません。最適なインフラ設計がAWSによって行われます。

    Amazon QuickSightはすぐ始められる魅力的なBIツール

    BIツールとは何か、そしてAmazon QuickSightの特徴についてご紹介しました。
    コストや管理工数の面からも、小規模からすぐに始められるAmazon QuickSightは非常に魅力的なサービスかと思います。実際に、すでに多くの企業が導入し活用しています。
    引用:Amazon QuickSight のお客様

    紹介した以外にもAmazon QuickSightの特徴はいろいろありますが、もっと詳細を知りたい方は、公式のBlack Beltの資料をご確認いただくのが良いかと思います。

    引用:Amazon Web Services ブログ

    次回は、データの準備編です。実際にAmazon QuickSightを触りながら機能をご紹介していこうと思います。
    お楽しみに!

    《次回》
    Amazon QuickSightでBIを始めよう第2回<データ準備編>
    ・Amazon QuickSightの準備
    ・データセットの登録

    《Amazon QuickSight導入相談受付中》
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