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2019年12月25日

Magento担当者が活用方法をご紹介

【Meet Magento 2019 Japan②】モバイルECサイトで購買につながる効果的なアプローチとは?

皆さん、こんにちは。
JMASの加納です。

先日、池袋にて開催された「Meet Magento 2019 Japan」にJMASのプロジェクトメンバーが参加してきました。今回はイベントの模様を紹介します。

◆ ◆ ◆

JMASで「Magento」を担当している森です。

今回のコラムでは、私が受講した「Meet Magento 2019 Japan」のセッションで語られた内容から、ネットショップを運営する方に役立つ情報を紹介します。

▼Magentoについては、過去のコラムでも紹介しています↓
【BtoB EC 基礎】オープンソースのECプラットフォーム「Magento」の特長をご紹介
今、「Magento」がアツい!「Meet Magento 2019 Japan」の模様を紹介します

Index

  1. Meet Magento Japanとは?
  2. モバイルECサイトでお客様を購入へ導く4つの施策(Paypal 安部 草平氏)~
  3. JMASにおけるMagentoへの取り組み

Meet Magento Japanは、日本国内で開催されるMagentoのカンファレンスです。

BtoB EC

出典:Meet Magento Japan 2019

このセッションでは、スマートフォン経由での訪問に焦点を当て、購買につなげるためのさまざまなアプローチについて聞くことができました。また、それぞれのアプローチによってどれだけの効果が得られたかといった実験の結果も知ることができました。

●スマートフォン経由のネットショップ訪問

近年、スマートフォン経由でのネットショップの訪問者は、非常に増えています。この中で、実際に売上につながっているのは全体の約20%(コンバージョン率)ほどです。
では、どうすれば売上を伸ばすことができるのでしょうか。多角的な視点から検討し、次のようなアプローチで実験を行ったとのことです。

●効果が見られたアプローチ

BtoB EC
  1. 顧客の注意を逸らせる要素の除去
    ・クーポンコードの入力項目を非表示にする
    クーポンは、リピートユーザを増やすために利用されている施策の1つです。この実験では、スマートフォン上でのクーポンコードの入力項目を非表示にし、ユーザにクーポンを使わせないという大胆なアプローチがとられました。
    結果、ホリデイ期間中に最も高い効果が得られたそうです。
    特にクリスマス直前は、クーポンの有無に関係なく購買行動が活発になる時期。クーポンコードの入力がスムーズな購買行動を妨げてしまうこともあるため、その時期は思い切って試してみる価値があるかもしれません。
    ・欲しいものリストの削除
    スマートフォンに限り、「欲しいものリスト」機能を提供しないというアプローチです。かなり大胆で、ユーザの利便性を損ねてしまうような印象を受けます。しかし、「欲しいものリスト」の機能自体が、購買の決断を遅らせる要因にもなるそうです。
    ユーザによってはリストに登録したいくつかの商品を比較したり、その必要性を検討したりしているうちに購買意欲が薄らいでしまうこともあります。このアプローチは、季節やイベントにかかわらず、通年で効果が見られました。
    ・カートページのヘッダーからメニューボタンを無くす
    どちらかというと、かご落ち対策として有効なアプローチに見えます。
    クーポンと同様、ホリデイ期間中に効果が見られたそうです。
    ショッピングカートのページ上で、メニューボタンを押す理由はわかりませんが、購入フローに影響を及ぼす可能性がある要素は排除するべきかもしれません。
  2. ショッピングカートの簡略化
    ユーザによる必須情報の入力作業を、商品購入時から会員登録時に変更するアプローチです。これは、「画面遷移を少なくする」「入力項目を減らす」など、ショッピングカート内でのユーザの作業負担を軽減することにつながり、95%以上の効果が見られたそうです。コンバージョン率が向上するかわりに会員登録数が減ってしまうのではないかと考えさせられる施策でした。
  3. その他
    「セキュリティ対策」では7%以上、「商品ページにPayPalボタンを配置」では5%ほどの効果が見られたようです。
    一方、「商品ページのパンくずリストの削除」は、マイナス7%と逆効果でした。パンくずリストは、カートを除くページ(特に商品ページ)において必要な機能のようです。
    ユーザが求める機能を正しく見極め、最適なUI/UXを構築することが重要です。

●まとめ

BtoB EC

スマートフォンはPCに比べると表示エリアが狭く、コンバージョン率を改善するためにはユーザに提供するべき情報や表示順を精査する必要があります。ポイントは、PCとの違いを考慮して、スマートフォンに特化したUI/UXをデザインすることです。

また、ネットショップのコンセプトや目的に合わせて各種アプローチを取り入れるためには、柔軟にカスタマイズできるECサイトを構築しなければなりません。Magentoはその点でも優れたECプラットフォームです。

今回紹介したMagentoを活用してECシステムを構築した事例もございます。

▼Magentoを活用した「2nd STEP」の導入事例はこちら
【BtoB 受発注システム 事例】販売代理店とのやり取りをEC化
【BtoB EC 事例】マーケットプレイスを3ヶ月で構築

興味がある方は、お気軽にお問い合わせください。

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