- ディップ株式会社
求人サービスの包括的なモバイル対応を実現
モバイルIT戦略を推進する中核的存在に
目的
求職者の求人検索の手段が紙媒体からパソコン、そしてスマートフォンにシフトする中で、求人情報サービスの包括的なモバイル対応を実現する
- 概要
- ディップ株式会社(以下、ディップ)は、求人情報サービスの包括的なモバイル対応を実現すべく、長期的なモバイルIT戦略を共同で進める開発パートナーの1社にJMASを選定
- スマートフォン向けの求人情報サイトに続いて求人情報アプリを開発、リリースし、その後も機能強化・改善を継続
- 現場へのヒアリングから開発工数の見積もり、要件定義、設計、開発、運用保守までをJMASが一貫してサポートしており、同社では高品質なサービスをすばやく展開
- 課題
- スマートフォン向けの求人情報サイト、求人情報アプリを提供する
- Webサイト、アプリケーション、ソーシャルメディアの複数チャネルで求職者と最適なコミュニケーションを行うためのシステム基盤を整備する
- 選定理由
- さまざまな業種、業務に適応するモバイルシステムの開発、運用実績が豊富
- 技術力や開発スピード、サポート体制、大規模な開発案件を請け負える企業体力を評価
- 成果
- 利用者にとって利便性の高いスマートフォン向け求人情報サイト、求人情報アプリを提供できた
- 市場環境の変化やビジネス要件に合わせた機能追加や機能改善にすばやく応えられるようになった
求人情報サイトのマルチデバイス対応が必須
ディップは、求人情報サービスの包括的なモバイル対応を実現すべく、長期的なモバイルIT戦略を共同で進める開発パートナーの1社にJMASを選定。スマートフォン向けの求人情報サイトに続いて求人情報アプリを開発、リリースし、その後も機能強化・改善を継続している。
現場へのヒアリングから開発工数の見積もり、要件定義、設計、開発、運用保守までをJMASが一貫してサポートしており、同社では高品質なサービスをすばやく展開できる体制だ。
ディップは、日本最大級のアルバイト情報サイト「バイトル」や、派遣・正社員の求人情報サイト「はたらこねっと」、看護師の転職情報サイト「ナースではたらこ」などを運営する総合求人情報サービス企業だ。求職者と求人企業双方のニーズを満たす求人情報サービスを通じ、人と仕事の効率的な出会いを支援することで、社会を改善する存在になることを目指している。
システム開発部 シニアマネジャー福地 克明氏は、「2000年当時、求人広告といえば紙媒体が主流でした。ただ、紙面では掲載量に限りがあり、求職者へのリアルタイムな情報提供は不可能です。われわれは、網羅性、検索性、リアルタイム性に優れたインターネット媒体に特化した求人情報サービスを展開し、ビジネスを成長させてきました」と語る。
スマートフォンやタブレット端末が普及する中で、主なターゲットとなる若年層の求人検索の手段はパソコンからスマートフォンをはじめとするモバイルにシフトしてきた。これに伴って浮上してきた課題が、それまで主にパソコン向けに構築してきた求人情報サイトのマルチデバイス対応だ。加えて、Webサイト、アプリケーション、ソーシャルメディアなどの複数のチャネルにわたって常に求職者と接点を持ち、最適なコミュニケーションを行えるシステム基盤を構築することも求められた。
システム開発部 システム企画1課 マネジャー 谷川 誠氏は、「求職者や求人企業による求人メディアの選択肢は増え続けています。この中で競争力を高めていくためには、お客様のニーズを起点としたチャネル戦略、ブランドコミュニケーションを迅速に展開することが不可欠でした」と話す。
スマートフォンに最適化した
求人情報サイトを開発
ディップは、モバイルシステムの開発・運用をトータルにサポートしてくれるシステムインテグレータの選定を実施。重点的に評価したのは、モバイルシステム構築支援の実績、技術力、開発スピード、サポート体制、大規模な開発案件を請け負える企業体力だ。結果、長期的なモバイルIT戦略を共同で進める開発パートナーとしてJMASを選択した。
谷川氏は、「選定ポイントの1つは、長期的な視点で拡張性に優れたモバイルシステムを設計・構築し、戦略的にサービスを展開するための専門的知見を有していることです。さまざまな業種、業務に適応するモバイルシステムの開発・運用経験の豊富なJMASの提案にはパートナーを組みたいと思わせる説得力がありました」と語る。
同社は、JMASの支援を得て2012年に「バイトル」のスマートフォンサイトを全面的に刷新した。利用シーンや目的によって求人情報サイトにアクセスするデバイスを使い分ける求職者が増えている中で意識したのは、単にパソコンサイトの焼き直しにならないことだ。画面サイズの制約が大きいスマートフォンに適したサイトデザインやレイアウトを適用し、隙間時間に魅力的な求人を見つけやすい形での情報発信を目指した。JMASとともにデザインやレイアウトについて熟考を重ね、発信すべき情報を厳選できた結果、利用者本位のスマートフォンサイトを構築できたという。
新アイデアをすばやく
サービスに反映できる体制に
JMASが支援する領域は、スマートフォンやタブレット端末向けの求人情報アプリの開発にも広がっている。システム開発部 システム企画4課 課長 小松 道房氏は、「モバイルアプリの開発もJMASに委託しています。高品質なスマートフォンサイトを構築し、手厚いサポートを提供してくれたJMASへの信頼は大きく、安心して任せることができました」と話す。
同社は、2010年8月にバイトルアプリ、2011年9月にはたらこねっとアプリのiOS版をリリース。2016年2月よりiOS、およびAndroid端末向けにバイトルNEXTアプリの提供を開始した。現場からはスマートフォンサイトやアプリについて、市場環境の変化やビジネス要件に合わせた機能追加や機能改善の要求が頻繁に寄せられており、求職者にとっての仕事の探しやすさ、使いやすさを志向した継続的な改修を行っている。
小松氏は、「アプリケーションの開発、改修、テストに時間をかけすぎると、開発着手時には鮮度を持っていた機能改善のアイデアも、開発完了時には古くて使えないものになっているかもしれません。われわれにとって心強いのは、現場へのヒアリングから開発工数の見積もり、要件定義、設計、開発、運用保守までをJMASが一貫してサポートしてくれる体制を組めたことです。JMASはモバイルの目覚ましい技術革新に追従し、われわれの要求どおりのアプリを迅速に開発してくれます」と語る。
また、同社はソーシャルメディア関連の取り組みとしてLINEの公式アカウントを開設した。バイトルLINE公式アカウントをフォローした求職者が、たとえば、「東京都の居酒屋で働きたい」と話しかけると、条件に合致する求人一覧を表示するサービスを展開している。この仕組みもJMASが開発した。
複数の開発プロジェクトを同時並行で進めるケースでもJMASが各プロジェクト間の複雑な依存関係の管理や整合性のとれたスケジュール管理、人的・物的リソースの調整などを主導している。複数のプロジェクトを滞りなく進行し、新しいアイデアをすばやくサービスに反映できる体制はディップの大きな武器になっているという。
福地氏は、「JMASは、われわれのモバイルIT戦略を推進する中核的な存在です。スマートフォンサイトやアプリの開発といった要件の異なる複数のプロジェクトを点ではなく、線や面としてとらえながらシステムを設計、開発、改修してくれるため、全体のサービスレベルを継続的に高めることができます。今後もJMASから有益な情報提供をいただきながら、弊社のビジネスと親和性の高いモバイル技術を積極的に取り入れていきます」と話す。
会社プロフィール
- 社名
- ディップ株式会社
- 本社
- 東京都港区六本木3-2-1 六本木グランドタワー31F
- URL
- https://www.dip-net.co.jp/
ディップ株式会社は、アルバイト・パート求人情報サイト「バイトル」、正社員・契約社員求人情報サイト「バイトルNEXT」、総合求人情報サイト「はたらこねっと」、看護師人材紹介サービス「ナースではたらこ」を通じ、求職者と求人企業双方にとって利便性の高いサービスを提供することで社会を改善する存在となる事を目指しています。2004年5月東証マザーズ上場、2013年12月東証一部上場。2019年2月期売上高421億円。
2016年には「dip AI.Lab」を設立。日本初のAI専門メディア「AINOW」や日本初のAIスタートアップ支援制度「AI.Accelerator」の運営などを行っています。