- ソフトバンク株式会社
UWPベースのポータルアプリを
ジェナとJMASが共同開発
Surface Hubの潜在顧客との商談件数を
増やすことに成功
目的
来客フロアに設置するSurface Hubに各種コンテンツの入り口となるポータルアプリを導入し、来訪客にディスプレイに触れてもらう機会を増やす
- 概要
- ソフトバンク株式会社(以下、ソフトバンク)のSE本部 SE第1統括部 UCサービス第1部は、主力商材の1つであるMicrosoft Surface Hub(以下、Surface Hub)を、セールス・プロモーションの一環として来客フロアに設置
- 複数の案件を通じて良好な関係を築くジェナに紹介されたJMASに協力を依頼し、Surface Hub上で稼働するUWPベースのポータルアプリを開発、導入
- 結果、Surface Hubのディスプレイに触れる来訪客は増加
- Surface Hubに興味を示す潜在顧客に営業スタッフが適切なアプローチを行い、商談に結びつける一連の流れができたのは大きな成果だ
- 課題
- Surface Hubのディスプレイに触れることなく立ち去ってしまう来訪客が多く、効果的な販促活動を行えなかった
- 選定の理由
- 従来のデスクトップアプリとは設計思想や開発手法が異なるUWPアプリの開発に通じている
- Microsoftストアへの申請プロセスやアプリ認定プロセスでつまずいてしまう不安を払しょくできる
- 成果
- Surface Hubのディスプレイに触れる来訪客が増加した
- 4K動画を再生できる高解像度のディスプレイを訴求できるようになった
Surface Hubに気軽に触れてもらうための
仕掛けが必要
ソフトバンクのSE本部 SE第1統括部 UCサービス第1部は、コミュニケーション全般の法人向けソリューション、およびサービスを展開する。音声、ビデオ、テキストなどのさまざまな形態のコミュニケーション手段を統合する仕組みを提供することで、顧客企業の情報共有の円滑化や業務の効率化を支援することがミッションだ。同部は、Surface Hubを主力商材の1つとして扱う。Surface Hubは、Windows 10 を搭載し、タッチ操作やペン入力が可能な大画面ディスプレイを備えたコラボレーションデバイス。ディスプレイに書き込んだ内容を遠隔地のメンバーとリアルタイムに共有したり、Skype for Businessを用いて臨場感のあるビデオ会議を行ったりできることが特長だ。
SE本部 SE第1統括部 UCサービス第1部 部長 石井 基章氏は、「84インチのSurface Hubをセールス・プロモーションの一環として来客フロアに設置しています。来訪されたお客様に現物に触れてもらい、操作性や機能性を体感してもらうことで購買意欲を喚起することが狙いです。ただ設置当初は、ディスプレイにホームページを表示していただけだったため、興味はあっても触れずに立ち去ってしまうお客様の姿がよく見られました。視覚的にお客様の興味をひき、気軽にディスプレイに触れてもらうための仕掛けが必要と考え、各種コンテンツの入り口となるポータルアプリの導入を検討することにしたのです」と語る。
UWPアプリ開発を熟知するJMASを選定
同部は、顧客企業へのSurface Hubの導入案件を通じて付き合いを深めていたジェナに相談を持ちかけた。すると、アプリ開発ベンダーとしてJMASを紹介されたという。
SE本部 SE第1統括部 UCサービス第1部 第2課 菊池 美帆氏は、「Surface Hubで実行できるのはMicrosoft ストアに公開され、Microsoft が発行する証明書で署名された UWP(Universal Windows Platform)アプリに限られます。JMASは、従来のデスクトップアプリとは設計思想や開発手法が異なるUWPアプリの開発を熟知する数少ないベンダーの1社です。Microsoftストアへの申請プロセスやセキュリティテストなどを含むアプリ認定プロセスでつまずいてしまう不安を完全に払しょくしてくれる頼もしさがありました」と話す。
今回のアプリ開発はジェナとJMASが共同で実施した。意識したのは、タッチすると反応する箇所を直感的に理解でき、利用者に取っ付きやすさを感じてもらえるユーザーインタフェース(UI)だ。たとえば、ホーム画面に並べるメニューボタンには汎用的なデザインを採用し、余計なリンク要素を排除したシンプルなレイアウトを適用。ジェナやJMASの担当者とこまめに意見を交わしながら仕様をつめ、視認性と操作性を重視したUIを作り込んだ。
菊池氏は、「開発期限を設定していませんでしたが、フロントに立つジェナは問い合わせへのレスポンスが早く、JMASも予想をはるかに上回るスピードで要求どおりのアプリを開発してくれました。メニューボタンの配置といったディテールの調整だけでなく、突発的な機能追加の要望にも迅速にこたえてくれたことが印象に残っています。UWPアプリ開発に伴う各種手続きも全く問題なくクリアできました」と語る。
ポータルアプリの導入で商談機会が増加
同部は、UWPベースのポータルアプリを導入した84インチのSurface Hubを来客フロアに設置した。アプリのホーム画面では「news」「movie」「4K movie」などのメニューを選択できる仕様になっており、タップするとコンテンツを表示・再生することが可能だ。
「ビジネス向けMicrosoft ストアにサインインしてインストールするだけのアプリの導入作業は非常に楽でした。また、来客フロアに設置する84インチのSurface Hub は4K対応モデルです。4K動画を再生できる高解像度ディスプレイをお客様に訴求できるようになったこともメリットです。Surface Hubのディスプレイに触れる来訪客は明らかに増えました」(菊池氏)
営業スタッフを対象にした勉強会も行っている。営業スタッフにSurface Hubの機能や操作方法、利用イメージ、メリットなどを説明できる知識を身につけてもらうことが目的だ。結果、Surface Hubのディスプレイに触れている潜在顧客に営業スタッフが適切なアプローチを行い、商談に結びつける一連の流れができたという。
今後は、共同のワークスペースという切り口でSurface Hubのメリットを訴求できるUWPアプリを開発する。さまざまなアプリを導入したSurface Hubをモデルケースとして運用し、ビジネス現場での有効な活用方法を探りたい考えだ。
石井氏は、「在宅勤務や時短勤務、フレックスタイム制などの多様な勤務形態の導入が求められている企業では、時間や場所にとらわれない柔軟なワークスタイルの実現がテーマになっています。Surface Hub は、社内チームや外部パートナーなどの人や、情報、アイデアをつなぐハブとして機能し、コラボレーションを促進する働き方改革を後押ししてくれるツールです。ジェナとJMASには、Surface Hub の魅力をさらに引き出し、お客様にさらなる価値を提案できるUWPアプリの開発を引き続き支援していただきたいと考えています」と話している。
会社プロフィール
- 社名
- ソフトバンク株式会社
- 本社
- 東京都港区東新橋1-9-1
- URL
- https://www.softbank.jp/
ソフトバンク株式会社では、移動通信サービスの提供、携帯端末の販売、固定通信サービスの提供、インターネット接続サービスの提供を行っている。