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我々の目指すビジネスのスピードと広がりに追従できるシステム開発はAWSが支えています

段階的に拡張する
モバイルビジネスにベストマッチ

プロジェクトを開始するに当たり、RFPをまとめて、8社ほどに提案を募りました。 各社の提案のほとんどは、サーバなどのインフラを新規導入する方針であったため、開発コストは、我々の想定を大きく上回るものでした。そうした中で、JMASさんの提案は、アマゾンウェブサービス（AWS）をインフラとして採用するもので、他社と異なっていました。

AWSクラウドを活用することで、初期投資が抑えられ、ビジネスが軌道に乗り、ユーザ数の増加に伴い段階的に拡張できる点が、モバイルビジネスには非常にマッチしていると感じました。

石川氏が語るAWS導入の決め手は、

「1.初期投資を最小限に抑えられる」

「2.ビジネス状況に応じた拡張が可能」の２点でした。

「1.初期投資を最小限に抑えられる」については、物理的な設備投資が不要で、オンプレミスより格段にコストが低く抑えられることがポイントとなりました。

また、「2.ビジネス状況に応じた拡張が可能」については、最小構成でスモールスタートし、ユーザ数に応じてチューニングしながら拡張が可能なため、会員数増加の予測がつかないという課題をクリアできることが決め手となりました。

リーンスタートアップから利用増加に応じた
チューニング拡張が可能

「おくすりPASS」は新たな取り組みとして発足したプロジェクトであり、当初はこのビジネス自体が上手くいくのかどうか全く予測もつなかい状況でした。 そこで、リスクヘッジの意味でも、最初はシステムを最小構成で構築し、店舗を限定した実証実験としてシステムを開始しました。ビジネスが軌道に乗り、ユーザ数の増加状況に合わせてチューニングしながらシステムを拡張できるのはクラウドでしか実現できない大きなメリットの一つだと実感しています。

【AWS導入によるメリット】

１．最小構成によるリーンスタートアップにより、リスクを最小化すると共に、初期投資を抑える

２．ビジネスの状況に応じて、チューニングしながらシステムを拡張、あるいは縮小することができる

オンプレミス以上の
高度なセキュリティレベル

個人の服薬データをクラウド上に保管するにあたり、社内でも反対の声がありました。ただし、「クラウド＝セキュリティが不安」と短絡的に捉え、せっかくのポジティブな取り組みの足をひっぱるのは避けたかったため、多くの議論を重ねました。 AWSには、プライベートな閉域ネットワークを構築する機能がありますし、第三者による診断のあり方も含め、オンプレミスと変わらない、もしくはそれ以上の対策が取れることがわかり、セキュリティ面での不安は次第に払拭されました。

【AWSによるセキュリティ向上のポイント】

１．最先端の監視システムと多要素認証

２．複数の第三者認証機関による厳格なチェック

３．VPCによるプライベートな閉域ネットワーク

４．組み込みのファイアウォールによるアクセス制御

５．IAMによるユーザのアクセスレベルをコントロール

コストを抑えながら、高い拡張性
セキュリティも確保できるAWSを評価

【導入効果】

計画開始から、約６カ月間という短期間で実証実験を開始することができました。 現在（2014年8月時点）でのユーザは順調に増えていっています。システム上も特段の問題がないことが実証でき、今年の10月からは全国導入をスタートさせる予定です。

【今後の展開】

すでに第２フェーズに向けて様々なアイデアを出し、追加機能の開発も始めています。将来的にはおくすりPASSで集めたデータを医療機関や製薬会社にフィードバックするような外部連携も検討中です。 AWSを利用することで、ビジネスモデルの拡張に合わせて、機能追加やリソース増強が可能になり、ビジネス展開のスピードにシステムが追従できるようになりました。 今後もAWSを有効活用した企画を展開していきたいと思います。