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- ダイキョーニシカワ株式会社
自動車業界の厳しいセキュリティ要件を
クリア!写真や動画を安全に撮影、管理の
手間も大幅削減

目的
社給スマホの導入にともない、カメラ機能の業務活用を始めたい。開発・生産技術など機密性の高い部門で、安全に撮影を行いたい。撮影端末や撮影データの管理負荷を軽減したい。
- 概要
- ダイキョーニシカワ株式会社では、DXの一貫として、IP電話から社給スマホへの切り替えを行った。同時に今まで禁止していた端末のカメラ機能を活用したいと考えていた。
- KAITOセキュアカメラをスマホに搭載することで、安全な撮影環境を実現した。
- 画像・動画の管理が効率化され、現場のマネージャやセキュリティ担当部門の負担を大幅に軽減できた。
- 課題
- 社給スマホのカメラ機能を安全に活用したい。
- 自動車業界をはじめ高セキュリティが求められる取引先の基準を満たすためにも、十分なセキュリティ対策を行いたい。
- 従来のデジカメによる運用では、撮影枚数から消去履歴まで厳しくチェックしてきたが、運用の負担が大きかった。
- 選定理由
- 主要取引先をはじめ、製造業における多くの導入実績があり信頼できた。
- 端末にデータを残さず、サーバー上で安全に撮影データを管理できる。スマホのカメラに特化したセキュリティツールであり使いやすい。
- 効果
- 機密情報にかかわる社員のスマホにKAITOセキュアカメラを導入し、安全な撮影環境を構築できた。
- 撮影データの管理がより確実に行えるようになり、しかも管理負荷は大きく減らすことができた。

技術本部 技術統括部 部長 松本 哲也 様
技術本部 組立技術部 第二組立技術グループ 友貞 拓巳 様
社給スマホのカメラ機能を活用したいが、
セキュリティ上の懸念がハードルに

ダイキョーニシカワ株式会社では、DX推進のために通信環境の見直しを進めていた。その一環として、社内のIP電話から社給スマホへの切り替えを行い、新規導入のスマホ端末にKAITOセキュアカメラを導入した。導入プロジェクトの中心となったのは、スマートフォンのより効果的な活用方法を模索していた同社の総務部と、カメラを頻繁に業務で利用している技術本部だ。総務部主幹の山本昇平氏、技術本部 技術統括部 部長の松本哲也氏に詳しくお話を伺った。
同社はプラスチック部品のサプライヤーとして、特に自動車業界で大きな存在感を示している。バンパー、インストルメントパネル、テールゲートといった自動車のパーツ製造は事業の柱でもある。その開発・製造の工程では、不具合や問題のレポート、シミュレーションなど、さまざまなタイミングで写真や動画の撮影が必要だが、機密性の高さゆえに扱いが難しい。松本氏は、「製品デザインの要になるような部品も多く、お客様のビジネスにとっても重要な部分です。発表前の試作品データも含み、特に厳重な管理が求められます」と、情報管理の重要性について語っている。
以前は部署ごとに用意されたデジタルカメラを使って撮影していた。カメラの貸し出し記録や撮影データは申請書で管理していたが、その労力は多大だった。「撮影枚数、消去確認を各部のマネージャが厳しくチェックしていました。そのほか、お客様の要求に適うセキュリティ管理が行われているかを内部監査室で統制しています。デジカメ、ビデオ、ノートパソコン、USB経由で利用する記録媒体は特に厳重に管理していますが、運用の負荷は非常に高かったですね」と松本氏は言う。
自動車業界をはじめ製造業で圧倒的な支持
業界標準の高セキュリティに適合

以前から業務で使う画像・動画の撮影に、カメラ付き携帯やスマホを活用したいという声は存在していたが、セキュリティ上の懸念があり実現していなかった。松本氏は、今回のスマホ導入に際しても、ルール違反の可能性を徹底的に排除することを考えたという。「社員教育をしっかり行い、秘密保持契約も厳密に結んでいますが、撮影可能な端末を導入すればリスクはゼロではありません」。
山本氏は、当初はスマホのカメラ機能を無効にすることも検討したと語っている。「とはいえ、せっかく新しくスマホを導入するのに、カメラ機能を活用しないのはもったいない。そこでキャリアの担当者に相談しました。その際に紹介してもらったのがKAITOセキュアカメラだったのです。セキュリティリスクを排除しながら、社員の環境を便利なものに変えられるということで、すぐに導入を考えました」。
ほぼ全社員(1200名)にスマホを支給し、そのうち機密にかかわる部門の約400名の端末にKAITOセキュアカメラを搭載した。「同様のサービスはほかになく、ニーズに合致するオンリーワンのサービスでした。通信キャリアからの紹介という安心感もありましたね。また、当社の主要取引先でも導入していると知り、信頼性を確信しました」と、山本氏は選定の経緯を振り返った。情報管理を徹底する自動車業界で多くの実績があることは、導入の力強い後押しとなった。
セキュリティも管理の効率化も実現
今後はさらに利用部門を増やしていきたい
今回の導入により『情報漏えいリスクの低減』と『管理の効率化』の両面で、期待を上回る効果が得られたという。KAITOセキュアカメラを搭載したスマホで撮影した画像は、分割・圧縮・暗号化されるため、画像ファイルとして端末に保存されない。これにより、故意・事故にかかわらず情報漏えいリスクを大きく減らすことができる。また、操作履歴も確実に追跡できるので、人の手で撮影枚数などを管理する必要はなくなり、必要に応じてモニタリングを行う運用へと変更された。
さらに、機密エリアへのスマホの持ち込みも行えるようになった。従来、撮影機能を持つ端末については厳しく持ち込みを制限してきたが、KAITOセキュアカメラの搭載により、安心して利用できるようになった。現場でのユーザーである技術本部技術統括部技術管理グループの永嶋遥奈氏、技術本部組立技術部第二組立技術グループの友貞拓巳氏は「手元の端末で必要な撮影をすぐに行えるため、以前と比較して利便性が大幅に向上しました。」と話す。
今後は、動画についてもKAITOセキュアカメラを積極活用したいとの意向だ。松本氏は、次のように語った。「デジタルツインに必要な動画の撮影も、これがあれば適切に管理できます。ビデオカメラやアクションカメラでも撮影することはできますが、やはり管理負荷が高く、またオーバースペックでもあるので、今後はスマホに切り替えていきたいと思います。デジタルツインは昨今必要性の高まっている技術ですから、しっかり活用していきたいですね」。
今後の展望について、松本氏はさらに次のように語っている。「スマホだけでなくノートパソコンへ、Windows版の導入も視野に入れています。また、開発にかかわる部門以外の、たとえばバックオフィスの業務など、個人情報を扱う部門にも順次利用を拡大していきたいと考えています。今後も引き続き活用を広げていく予定です」。
会社プロフィール

- 社名
- ダイキョーニシカワ株式会社様
- 本社
- 広島県東広島市寺家産業団地5番1号
- URL
- https://www.daikyonishikawa.co.jp/
広島県に本社を構える総合プラスチックメーカー。バンパー、インストルメントパネルといった自動車部品を中心に、プラスチックの特性を活かした高付加価値の製品を製造している。その開発力・生産技術で、大手自動車など日本を代表する企業のプロダクトを強力に支えている。


































